軍用無線機『PRC-25/77』をしゃぶる
第2回 PRCバラし!
さて第2回目の今回はPRCを解体したいと思います。 「解体」なんて甘美な響きでしょう。 たとえて言うならば若かりし頃、好きだったあの子の秘密を知った時のささやかな喜び。 誰でも持つ甘酸っぱい青い記憶。 あの時の感動が今、よみがえります。
という文学的な表現はあまり得意でないので、とっとと本題に入ります。 PRCは巷にあふれる電気製品とちがい「分解・解体をした場合には保証が受けられなくなります」などという野暮な但し書きはありません。 っていうかもとより保証なんてありません。 心置きなくバキバキと解体に移りましょう。準備1
まず行う事は修理してくれるお店探しです(マジな話です)。
電気に深い造詣をもち、「よそ様のやった仕事は恐くていけねぇや」という江戸っ子職人さんなら別ですが、大概のNAMNAMな人達はNAMに造詣が深くても、それ以外の分野には疎いのが実状だと思います。
○井の電動ガンとはレベルが違う事を肝に銘じておきましょう。
ほとんどは買ったお店で面倒見てくれると思いますが、まれにレバノンやアゼルバイジャンで拾ってきた等の場合、修理してくれるお店を探しましょう。
米軍でオーバーホールしてもらえるらしいですが詳しい話は知りません。
準備2
次に放電をしましょう。
「君の瞳は1万ボルト〜♪」なんて歌詞がありましたが、人間の体というのは実は結構蓄電しています。
冬場に静電気で気持ちいい(?)思いをした事があると思いますが、CMで見るとかわいいパチパチ君も、機械にとっては出会った瞬間一発昇天させてくれる熟練ホストのような厄介な存在です。
たとえあなたが実写版ピ○チュウを目指していても、鉄の柵等にあらかじめ触り放電して置く事を忘れないほうが無難でしょう。
準備完了
では実際に解体に入ります。 個人的趣味では無影灯に助手の看護婦かアンミラ嬢を3人は欲しいところですが、実際はドライバー1〜2本程度でほとんど分解できます。 ちなみにアンミラは1973年創業ですから、NAMの会合に使うには最適ですね。 うちの爆破担当のモンティは馬車道のほうを勧めています。 こちらは1972年創業です。 さて実際の分解ですが、ここまで散々脅してきましたが、戦場で、専門教育を受けていない18・19のニイチャン達にメンテさせる事を考えて設計されています。 その作業は思いのほか簡単です。
手順1
まず操作パネルと本体をつなぐ4本のネジをゆるめます。
脱落防止ネジですので、無理にネジを抜こうとしないでください。
操作パネルを上にして、取っ手を持って上に引抜くようにすると筐体からきれいに本体が抜けます。
ここまでは結構やったことがある人が多いのではないでしょうか。
外すとこんな感じです。
前回の写真の状態と同じですね。
非常にきれいな内部です。
こういう素晴らしい物が作れるのに、米国の家電業界はなんであんな腐った家電品が作れるのか不思議に思ってしまうくらいです。
四角い箱の固まりは一つ一つ機能に応じた回路が収められています。
具合が悪くなった場合は、該当するモジュールを交換すればOKです。
手順2
つぎにモジュールの取り外しに入ります。
各モジュールは真ん中のネジでフレームに止められています。
はずすネジは真ん中のものだけです。
(これは間違いやすいので要注意です。
『端のネジから順番に緩めていこう』とするとモジュール自体がバラけます。
)
このネジを外せばモジュールは簡単に抜けます。
また、これも脱落防止ネジになっていますので、無理に抜こうとしないでください。
手順3

モジュールは一つ一つの大きさが違う上に、モジュール番号まで印刷されているという至れり尽くせりの内容となっています。
実際の現場では専用のテスターにて故障箇所の特定をしたと思われます。
また、モジュールには動作確認用のピンが出ていて、それぞれをチェックできるようになっています。
いかにすばやく、簡単に、かつトラブルなく、修理できるかを入念に考えられています。
でも、実際に壊れたら素直にショップに持ち込みましょうね。
きちんと修理するためには、ン百万円コースの高価な器材が必要です。
「スペアナって女子アナとどう違うの?」なんて言う人はいじる前に素直に修理に出しましょう。
最後に
ここまでで、気づいた人も多いと思いますが、基本的にPRCにはマイナスネジのみが使われています。
途中で改造されてたりしなければマイナスドライバー一本で解体する事が可能です。
なぜでしょう?
次回はこのネジについてちょっと書いてみたいと思います。
